2005年07月09日

はじめに

大野 貢は、“匠の技を身につけた好男子” (東大名誉教授・井口洋夫先生の叙勲推薦の言葉)、非凡な才能をもつガラス職人で ありました。

大野 貢によって精巧に作られたガラス機器は、化学、そして物理学の研究に貢献しました。その技術は職場であった東京大学で高く評価されましたが、学歴を重んずる東京大学において、大野は不満と劣等感を抱きました。

突然訪れたチャンスをつかんだアメリカ行きは、大野の人生の一大転機となりました。
1961年、アメリカ、カンザス州立大学において、大野 貢はガラス職人として再出発し、その技術と人柄は高く評価されました。大野は、アメリカに来て、生まれて初めて職人としての誇りをもつことができた、と後に記しています。

精巧に作られた実験機器も、やがて実験が終われば不要なものとなってしまいます。大野は実験機器作りに飽き足らず、美しくて、多くの人に見て喜んでもらえるもの、後世に残るようなものをガラスでつくることを考え、実行しました。ガラスでできた美しい作品たちは、彼のガラス工芸の技術だけではなく、根気と情熱の産物と言えましょう。

このサイトでは大野 貢のガラス職人としての経歴、美しい作品の数々、そしてその魅力的な人柄について、大野 直夫人によるエピソードを交えながら、紹介していきます。
posted by 大野ガラス工芸研究所 at 03:32| はじめに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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